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▶食物について - EATING -
写真はある日のピコットさんの食事です。
<レシピ>
小松菜/チンゲン菜/トマト/きゅうり/南瓜/豆苗/レタス/イグアナフード
緑黄色野菜を中心に、色鮮やかなトマトやカボチャ等暖色の物を好む傾向が強いです。
冷蔵庫の中身が豊富な時や時間のある休日には写真のようなスペシャルフードも作りますが、このようにすると色鮮やかなトマトやカボチャばかり食べてしまい、緑の葉っぱを残してしまうので、普段は主食にすべき緑の葉っぱのみのごはんをメインにしています。
いつもの食事
<レシピ>
小松菜/チンゲン菜/豆苗
イグアナは爬虫類の中でも数少ない草食動物です。
中には「栄養やカルシウムの為」と昆虫を与える方もいらっしゃいますが、
実際にはあまり良く無いとも聞きます。
基本的には私たち人間が食べるような野菜が主食です。
レタスやきゅうりは水分が多いので主食には向きませんが、ピコットさんは水を飲まないので、水分補給としてこれらもたまに与えています。
新しく与える食べ物は、与えても大丈夫かどうか毎回調べて、良く無いと言われる物でも上記のようにその内容によっては与えたりもしていますので、都度内容をしっかり調べる事をおすすめします。
また、イグアナフードは添加物とカロリーの高さから、与えすぎNGとのお話も耳にしますが、ピコットさんも大好きなので、食欲の無い時等に食いつきをよくするために与えています。
ピコットさんにも与えているイグアナ幼体用フードです。
爬虫類倶楽部さんから購入できます。
▶温度について - TEMPERATURE -
ケージの温度は26°~30°を目安に調節しています。
メインで使用しているのはメタルハライドランプ「ソラーレUV70」太陽光とバスキングライトの役目も果たしてくれる優れもの。
残念ながらこの「ソラーレUV70」は廃盤となってしまい、最近では海外製のメタハラに注目が集まっています。
本体のお値段こそ高いのですが、環境によってはこれ1つで十分ですし、交換球やその後の燃費を考えるとおすすめのライトです。
メタハラを使用しない場合は、温度調節のためのバスキングライトと日光浴をする為の、UVBを出す紫外線ライト等、状況に応じて2~3個のライトが必要になります。
基本的には温帯に生息する生き物なので、温度は高めですが、高すぎても良く無いです。
夏場の室内では、33°まで上がってしまう事もありました。
扇風機をケージの外で回して熱を逃がしたり、まめに霧吹きをして体を濡らしたり、冷房をつけたままにする事もありましたが、本人は平気そうにしていました。
沖縄の30度と東京の30度では、私たち人間も体感が異なるように同じ30度でも湿度・風通し・明暗・高低等で体感や実質温度の差は変化します。
実際の数字にとらわれるのではなく、生き物が快適な環境でいられるかをしっかり観察しながら、その場所・生体に合った温度管理が必要ですね。
▶脱皮について - SKIN -
爬虫類は脱皮をしながら成長していきます。
ピコットさんも、脱皮をしていない時が無いのでは・・・というくらい、1週間ペースで脱皮をくりかえしています。
一度剥け出すと朝と夜で別人かと思うくらい剥けます。
このように、たった10分で目に見える程剥けます。
人間のカサブタと同じように、無理に向くとヒリヒリしたり、ダメージをあたえてしまうので良くありません。
が、完全に皮膚から浮いていて、動作に不便が見える時は優しく剥いてあげましょう。
写真(右)は脱皮した"爪"の皮です。爪も脱皮するんですね・・・
脱皮不全を防ぐために、脱皮の促進剤をエサにかけてあげています。
おすすめは左図のカルシウム剤と一緒になった栄養剤セット。
爬虫類倶楽部さんから購入できます。
▶爪切について - CLAW -
生後3カ月程になると、捕まる力も強くなり、人の手に爪が食い込んで傷になる事もあります。
大人になるにつれて爪が固くなると専用の爪切りが必要ですが、幼少期の爪は非常に柔らかいので、爪先1mmくらいをメイク用の小さめのハサミで切るのが簡単でおすすめです。
切りたての爪はひっかかりやすいのでヤスリもかけます。
▶睡眠について - SLEEP -
まだまだ幼い幼体なので、睡眠時間はたっぷりとります。
ピコットさんの睡眠時間は夜21時~朝9時頃まで。
この時間になると、ライトが自動で消灯するようにタイマー設定しています。
幼少期は食べた物を消化するのに日光浴をして体を温める必要があるので、食事は寝る1時間前までに与え、しっかり消化をしてから寝てもらいます。
止まり木の上で寝るイグアナの写真
ケージの隅で寝るイグアナの写真
太陽光が消えると同時に定位置に移動していって寝ます。
最近は止まり木の上で寝る事が多いので、もしかすると同居の猫を警戒しているのかもしれません・・・
▶手乗りについて - HANDLING -
よく見かける、爬虫類は懐くのか? の疑問について。
「爬虫類は懐くのではなく、慣れる」と言われており、ゆっくり時間をかけて人間を認識し、共存する生活に慣れていきます。
まずは食事を手から食べてくれれば、第一段階クリアでは無いでしょうか。
イグアナの子供は肉食の爬虫類や、鳥類から狙われる事が多いため、上からの動きに敏感です。
その為、ケージもなるべく高い所に設置し、上れる場所をつくって、触る時や食事を運ぶ時もカメが歩くようなスピードで下からゆっくりゆっくり近づくようにします。
これを根気良く毎日毎日繰り返して慣れさせてていきます。
手に乗せる事を、「ハンドリング」と言います。
中には大人になっても手からごはんを食べてくれない個体もいるようですが、ピコットさんをお迎えしたショップはハンドリングにも力を入れていたおかげもあってか、
初日から手からごはんも食べましたし、一週間後には抱っこさせてくれました・・・とても良い子です。
▶最後に - LAST -
食物や、温度の項目でも述べたように、他サイトや資料で書かれている事は一般的な平均値であったり、飼育者の判断や見解による物が多く、絶対的な物ではありません。
イグアナ・爬虫類に関する資料はまだまだ少なく、日本では飼育者も少ない生体です。
そのため、資料や他者の意見を参考にする事と共に、飼育する側がその個体と向き合い、観察をして、その性格や性質に合った飼育方法を模索していく事が個体にとって一番良い環境をつくる方法だと思います。